光ファイバー伝送とは?
近年、映像コンテンツは高解像度、広色域化が進み、4K映像が一般化してきました。大容量データを信頼性の高い長距離伝送を可能とする光ファイバー伝送技術は、ProAVマーケットにおいてもさまざまな用途で広く利用されています。
知っておきたい光ファイバー伝送の 4つの特長
Point 01
伝送する信号に依存しない伝送インフラ
信号の種類が異なっていても、同じインフラを使用してデータを伝送できるため、柔軟性が高いです。
異なるアプリケーションやシステムを相互に通信させるため、万能な伝送インフラとして機能します。

Point 02
高ノイズ環境下でも信頼性の高い映像伝送
光ファイバー伝送は、伝送路にノイズの影響を与えることなく、鉄道、工場、病院などの高周波ノイズが多い環境でも信頼性の高い映像伝送を実現します。

Point 03
狭小スペースでも優れた配線効率

Point 04
建物間の長距離伝送にも最適

光ファイバーとメタルケーブルの映像伝送比較
| 伝送方法 | 光ファイバー伝送 | メタルケーブル伝送 |
|---|---|---|
| 最大延長距離 | 40 km | 約200 m |
| メリット |
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| デメリット |
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COLUMN
銅資源の枯渇リスクと光ファイバーケーブルへの転換
メタルケーブルの導線として使用されている銅が、現在大きな注目を集めています。その理由は、銅の優れた電気伝導性が、再生可能エネルギー発電や電気自動車などのクリーンエネルギー技術の重要資材として、ますます需要を高めているためです。
しかし、新型コロナウイルスの影響により、主要な銅鉱山があるチリ、ペルー、中国などの採掘が滞り、銅の需要と供給のバランスが崩れました。これにより銅価格は一時的に上昇したと言われています。2024年の銅市場は、採掘活動の回復が予想されていますが、気候変動対策の推進や中国の経済回復の可能性によって、銅の需要はさらに加速します。
さらに、銅建値によると、2020年12月に1キログラムあたり847.8円だった銅価格は、2024年3月には1,342.1円まで上がり、約1.5倍に高騰しました。この価格の上昇傾向は、将来的には銅を使用する全ての製品に影響を及ぼす可能性があります。
供給過剰の見通しが僅かにあるものの、長期的な視点では、供給不足と価格の急騰が懸念されています。
銅の供給不足と価格の不安定性が高まる中、光ファイバーケーブルへの移行は、次世代の伝送技術の発展において不可欠なステップとなります。電気信号ではなく、光を用いて情報を伝送する光ファイバーは、高速かつ大容量のデータ伝送が可能で、屋内での耐用年数は約20年と言われています。
今こそ、持続可能でコスト効率の高い伝送インフラへの転換を進めるべき時期に来ているのではないでしょうか。
IDK製品の機器選定をする際の注意点
マルチモードファイバーにはOM1、OM2、OM3、OM4、OM5シングルモードファイバーにはOS1、OS2 という規格があります。
IDK の光伝送機器は対応する光ファイバーの種類と延長距離によって、光ファイバー規格の指定があります。
IP-NINJARシリーズの場合、マルチモードファイバー(OM3)では最大延長距離が300 m、シングルモードファイバー(OS1)では最大延長距離が10 kmとなります。
※各機器で使用できる光ファイバーについては各製品ページをご参照ください
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